黒化液
彫金を楽しもう
銅板の表面を黒化する硫化液です。色の変化は濃度が薄く、温度が低いと反応がゆるやかで、失敗もありません。標準濃度の水1Lに対し3mLの割合で溶いて樹脂バットに入れ、銅板を浸して色の変化の頃合いを見て引き上げます。そのままですと反応が進みますので、ペースト状にした重曹を手早く全面に塗って反応を止め、同時に手の平などでやわらかく磨いて一様な色調に整えます。水洗い後に黒化液、重曹、水洗いの手順を2~3回繰り返して望みの色を出します。液は手についても害はありません。
へら押しレリーフのように立体感を出すには、紙やすりでの磨きの際、凹凸が強調されるように着色部分を微妙に残すのがポイントです。
1瓶で銅板140×175mmサイズが約125枚分処理できます。